松村先生のレッスン


昨日は、昭和音楽大学の松村先生にわざわざお越しいただき、受験生のピアノを聴いていただきました。

写真は、音大の音楽理論の先生方が共著されたという教材。

先生自ら、生徒さんのために持参してくださいました!

レッスンはみっちりたっぷりの2時間レッスン。

私も一緒に聴講しておりましたが、先生は生徒さんの良いところを瞬時に褒め伸ばしながら、テクニック的に足りないところなどを細かく丁寧にご指導くださいました。

松村先生のレッスンを拝聴し、先生とお話をさせていただけばいただくほど感じることは、生徒さん側の意識、知りたい!そう弾きたい!という強い思いがどれほど大切かということ。

先生が教えてくれるのを待つような受動的な姿勢ではなく、自ら知りに行く、掴み取る、先生から盗むという能動的な姿勢がいかに必要であるか。

要するに、能動的に動けない人や、知りたいという謙虚な姿勢のない人には成長はないということなのです。

1番良くないのは、過信。

先生もおっしゃっていましたが、こちらが指導している内容を、一旦でもいいから受け入れられない生徒さんほど、実は自信がなく、その自信の無さを認められない弱さが、過信や強がりの態度になってあらわれる、と。

それは、自分で自分の成長を止めてしまうことになるわけですよね。あまりにももったいない事です。

実際に、音大で指導なさっていてもそのような生徒さんはいらっしゃるとか。

ピアノの演奏や音楽というものは、言葉で1から10まで説明できるものではないのです。

感覚が大切だし、五感をフルに使ってアンテナを張り巡らせ、生徒側が自分で、先生の言葉から更に深い事まで得ていくような姿勢が大切ですよね。

先生とお話をさせていただき、自分の信念が間違っていないことを再認識することができました。

生徒さんに対して本当に良心的に、誠実に向き合ってくださるだけではなく、私も共に学ばせていただける貴重な機会をいただき、心から感謝申し上げます。

そしてレッスンを受講した生徒さんは、というと…

普段の私のレッスンとは違う、良い意味での緊張感を持ってレッスンを受けていて、2時間の間にもグングン演奏が変わっていく!

テクニックの足りなさはすぐにはカバーできませんが、取り入れよう、やってみようという素直な姿勢が彼女の演奏をどんどん変えていき、昨日は「おぉ、Rちゃんからこんなにググッと音楽が出てくる事があるなんて!」と、一瞬感動する場面もありました。

緊張感のあるレッスンは、やはり演奏を変えていきますね。

それをキープできるかが勝負になるわけですので、彼女が変われるかはここから。ですが、昨日はすごく期待が持てました!

受験に向けて、合格に向けて、楽典も聴音もピアノ演奏もまだまだ伸び代はたくさんありそうですので、一緒に学んでいきたいと思います。

松村先生、ありがとうございました!

また来月、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m♪