このおゆみ野での教室を開いてから、５年目になります。
引っ越しをしてきて、募集もかけずに再スタートしたのは、『教えて下さい』と、通りすがりに私のピアノを聴いた、現在の生徒さんに声をかけられて…でした
その時１年生だったMちゃんは、ヤマハで既にピアノを習っていて、両手で弾くのはとても上手でしたが、指が弱く、何かを表現しようとすると、身体は反応するのに、音はならない…という状態でした。
とても真面目な生徒さんなので、勤勉にレッスンに取り組んでいましたし、コンクールにも入賞したりと、成果も形になって出していました
そのMちゃんにとって、昨年は‘スランプ’だった…と言っても、過言ではありません。
やる気も集中力も途切れ、レッスンをしていても、ピアノに対するエネルギーが全く感じられなくなりました。
おそらく、本人も辛かっただろうな…と思いますが、教えている私も、かなり辛いものがありました。
何をしても、ピアノに対する情熱が戻ってこない。
私ではない先生に変えた方が、伸びるのではないか…と、悩み続けました。
先日、Mちゃんのレッスンをしていたのですが、最近、本当に楽しそうに演奏をするようになってきました
元々、ピアノは大好きだし、感性も豊か そして指が強くなり、手が良くなってきた今、何かを表現しようとした時に、とても美しい音を出すようになりました
スランプを抜け、Mちゃんが、テクニックを通りすぎた、感性を伝えるレッスンができるようになってきたのを、ここ最近、感じています
こうなってくると、レッスンはとても楽しい
苦しい時に逃げ出さず、頑張ったMちゃん
得た物は、目にこそ見えませんが、生きていく上での宝物だと思います
そして、また次のステップのレッスンができる事を、私も心から嬉しく思っております