少しばかり前の話になりますが
6/29、水曜レッスンを振替させていただいた日に、ガジェヴのリサイタルを聴きに行ってきました。
ショパンコンクールでの演奏で、普通のピアニストではないと感じ、どうしても聴きたかったガジェヴ。
ガジェヴの演奏は、それはそれは素晴らしかったのです。
若さを感じる場面も多々ありましたが、それはさておき葬送ソナタの中間部は魂を抜き取られるようでした。
でもそれ以上に、シューマンの幻想曲が素晴らしかった!!
ガジェヴは、弱音〜強音の幅と持っている音色の数が違います。
普通じゃない。
強音がこんなに美しいバランスで響き、ピアノが唸るピアニストは聴いたことがないです。
それと同じくらい、弱音の世界でも信じられないほどのバランス。
すごいピアニストがいるものです。
ガジェヴの20年後、30年後は、イスから立てなくなるような演奏をするに違いない、と確信しました。
この素晴らしいピアニストの演奏を聴くためには長生きしなくては!と、モチベーションが上がりました!!
ガジェヴは、感じるままに弾いているだけのように思いました。
普段は色々考えているけれど、舞台に上がったら考えたことは忘れちゃって、感性だけで弾いているような。
だから、聴いていてどこにも嫌味がない。
自然体で、心地良い。
キーシンに次ぐ、楽しみなピアニストに出会いました。
同じ時代に生きていられる事に感謝です。
次回、秋にまた来日されるそうですので、絶対に聴きに行きたいと思います!