今年は、ブルグミュラーコンクールに3名の生徒さんが参加いたしました。
初めてコンクールに参加した2名と、記憶にないほど小さな頃に参加したことのある1名
3名ともほぼ初チャレンジとなりました。
10月に行われた予選では3名とも誇らしいほどに堂々とした演奏を披露してくれましたが、予選通過できたのは1名。
そして昨日は11月東京ファイナルでした。
もともと柔らかく優しく穏やかな表現力のある生徒さんですが、彼女は予選を通過してからの1ヶ月で、私が驚くほどにその表現力に磨きをかけました。
「こう感じる」「こういう音が出したい」という意志があり、そのためのテクニックを少し教えると、次の週には消化してくる。
毎週のように演奏が変化していき、ファイナル前日のレッスンでは、彼女ならではの演奏に仕上がりました。
とても惜しく悔しいミスがあり結果こそ残念ではありましたが、彼女の今回の経験・成長は、間違いなく彼女の宝となるでしょう。
そんな彼女の成長をこの上なく嬉しく感じると共に、私が思う以上に生徒さんたちの可能性は無限大だと改めて思いました。
Instagramには彼女のラストレッスンでの演奏がアップしてありますので、皆さん是非聴いてください。(編集を失敗したようで、なぜかラストが切れていますがお許しください)
チャレンジした3名の生徒さんたちは、本当によく頑張りました!
私はその頑張りを誇りに思います・:*+.
小学生のコンクールへの参加はいつもリスクが伴います。
たった1回の結果で「自分はダメだ」と思ってしまうことも現実には起こります。
結果にとらわれずに成長の糧として、生きる力を養うことにもなります!…と言葉で言うのは簡単ですが、それが本当のことであり正しいと頭ではわかっていても、人間の心はそんなに簡単にはいきません。
でもそれでも、今回チャレンジしてくれた3名をみていると、何もやらないよりは確実に成長をしたし、精神的にも強くなったと実感するのです。
頑張った人にだけ与えられる充実感。
チャレンジした人だけが得られる経験。
これが、結果以上に、本当に誰もが獲得できる1番のご褒美なのだと思います。
生徒さんと保護者様にはそのことを理解していただき
①まずは努力することの素晴らしさ
②そして舞台で自分を表現することの喜び
③結果はどうであれ、コンクールに向けて練習し舞台で演奏したという経験
それらを自分の人生のステップとして取り入れていただけたら嬉しく思います。